「科学者は戦争で何をしたか」益川敏英

こんばんは。ちょっと前に通販で靴を買ったらサイズが微妙に合わなかったです(;_:)実際に履かないで買うのはリスクがあることを再度認識。今後は気をつけないとね。。。あぁテンション下がるわ。

さて、今回も勝手に本の紹介⑩です!なんと今回で10回目\(^o^)/

ゆっくりの更新ではありますが、一つの節目としてうれしいですね!

この本は、お勧めされて手に取った一冊。
ノーベル物理学章を取った益川氏による反戦への思いが綴られている。本の構成としては「過去の科学者と戦争の歴史」「現在の科学者を取り巻く環境」「日本の現状への警鐘」という大まかな流れである。
本文中によく出てくる「科学者である前に人間であれ」という言葉はとても深い言葉だと思う。科学者だけでなく、すべての職種の人たちが意識すべきで、「自分の行っていることがどう社会に影響を与えているのか?それは本当に自分の倫理観に沿うものなのか?」を考えなければならない。そのためには、日ごろから社会の動向に興味を持ち情報収集するとともに、自分自身の考えをしっかり整理する必要がある。口で言うのは簡単だが、多忙なされリーマンは、なかなか実行するのは難しいと思うが、その気持ちだけでも忘れずに持ち続けたい。著者は、幼少期に戦争を体験し、その後、ずっと反戦運動(社会運動)に携わっており、多忙と推察される研究業務の中、そのように社会に目を向け、行動する力には頭が下がる思いである。
本文中で印象に残っているところは、軍事産業の頁である。莫大な金額が動く、軍事産業は、政治(政治家への発言力)への影響力が強いことは容易に考えられる。結局、新しい武器を購入するために、購入する口実や武器を使う機会を作らなければならない。これが今の安保の政策へ少なからず影響を与えていると考えるのは私だけだろうか?政治も軍事も、そして科学もお金を巻き込んで複雑に繋がっている。