「層序と年代」日本地質学会編

こんばんは.ご無沙汰しております.ちょっと日記の更新が滞り気味で申し訳ありません(>_<)

秋雨前線の影響で,雨の日が続きましたが,久しぶりに今日は晴れましたね♪ せっかくの晴れの日ということで,外出してドタバタとあっという間の1日でした!

さて,勝手に本の紹介No42です.

フィールドジオロジーシリーズNo3.地質層序の決め方と,地質年代について述べられている.
【概要】
「概説編」では,層序を決める原理や手法が紹介されており,「実践編」では,岩相層序・生層序・古地磁気層序・地質年代学のそれぞれの資料採取や試験方法が記載されている.
【感想】
層序学の基本は露頭観察による岩相層序である.その中で基本となる考え方(法則)は「地層累重の法則(地層は上方ほど新しい)」と「初源水平の法則(水成の堆積層は本来水平に堆積する)」の2つである.また,生層序は放散虫などの微化石を用いて年代を決定する.古地磁気層序は地磁気の逆転(数万年から地数十万年に一度)を利用している.地質年代学は原子の放射壊変を用いて年代を決定する手法で,アルゴン‐カリウム年代(数十万年~数十億年),炭素同位体比年代(数千年)が有名である.
あと,下記は重要な語句なのでメモとして!!
級化構造:混濁流による堆積物で,基底から上方へ粒度が漸移的に小さくなる成層構造.
ノンコンフォミティー:成岩などを非変成の堆積岩が覆う構造で,境界付近では下位の風化物(花崗岩ではマサ)が存在する.
パラコンフォミティー:上下の地層に構造上の違いがなく,境界面も上下の層理面に平行な不整合のこと.両層の不連続は年代の違いによってのみ確認される.