「企業が帝国化する」松井博

こんにちは。

今は引っ越しの準備やら送別会に追われております(^^;) 福岡に引っ越して来たのが1年前なのにどうしてこんなに荷物が増えるのでしょうか?笑 荷物を整理していると日ごろからいろんなものを買ったりもらったりしていることに気づかされます。特に冠婚葬祭関係でもらったものって、同じようなものが多く、一人暮らしの自分にはいらないものが多いですね(>_<) そういう意味では日本って豊かな国なんでしょうが。。。

さて勝手に本の紹介No25です!!

英語の勉強をしたいと思っていたら目につき手に取った一冊。
著者のアップル時代の経験(知見)と、グローバル社会で存在感を示す会社(本書では帝国と表現する)について書かれている。特に興味深かったのは第3章「帝国で働く人々」と第10章「ではどうすればいいか」である。
第3章ではどのような人たちがアップルで働いているかが紹介されている。事細かに書かれているわけでは無いが、どういう人材が世界から集まっているのかが分かって面白い。「努力する凡人」が多いという記載には、し驚いた。アップルのようなグローバルな会社では天才ばかりが働いているイメージがあったが、多くの社員は真面目でコツコツと専門性を高めているそうだ。とはいえ「語学力(英語)」「忍耐力」「体力」というものはかなり高いレベルで要求されるだろう。
第10章で書かれていることは、世間一般で言われていることが多い。「専門性」「語学力」「創造力」などについてでる。「凡人は複数の専門性を持つことで希少価値を高める」などのアドバイスは、著者の実体験に基づくもので、説得力があり、私たちも日ごろがら意識していかなければならないと思う。また「仲間」の重要性についても触れられている。本当に身近な「仲間」と広く繋がっている「仲間(人脈)」には違いがあり、どちらも重要である。勿論「家族」や安心できる「友人」も大切なのは言うまでもない。
第4章から第7章にかけては各会社(帝国)の戦略や状況が報告されている。マクドナルドの家畜の工業化などは、何気なく食べている食材について考えさせられる。このような状況を急に変えることは出来ない(変えるべきかも議論の余地がある)が、当たり前と思っているサービスの裏側に多くの事情があることを知っておくことは大切なことだと感じた。