「流星ワゴン」重松清

こんばんは。昨日までプロ野球の日本シリーズをしていましたが、応援していた広島カープは残念ながら負けていましました(>_<) 何試合かしか観戦(もちろんテレビですよ)してませんが、広島の選手はちょっと硬かったかな。。。相手の方がやはり場慣れして、自分たちの野球をしていた印象があります。けど、試合は観ていて面白かったし、何より日本ハムのみなさん優勝おめでとう!!

さて、勝手に本の紹介No44です。

たまたま手に取った一冊。以前ドラマにもなっていた小説。親と子どもの葛藤を2世代にわたって描いている。人生の別れ道に戻ってみると、その時が人生の分かれ道だったと気づく。
【構成】
主人公は永田一雄、38歳無職。家庭は崩壊し、反りの合わなかった父親は病院の床に臥せている。そんな状況の中、駅のロータリーで佇んでいると、オデッセイが近づいてきて…これが橋本さん親子との出会いである。橋本さんたちに連れて行ってもらう過去は、家庭が崩壊する分岐点ばかり。その時には気づかなかったが、未来を知ってしまえば、違った見方ができる。しかもそこには若かりし父親も。。。自分たちの未来は変えられるのか?また、仲が良い橋本さん親子にもいろいろな過去があったことが分かってくる。
【感想】
話の構成はSFである。過去の人生の分岐点に戻り、いるはずのない若かりし父親と現実を変えるために奮闘する。ただ、話の終わり方はけっこう好きである。本を読みながら、自分の父親はどんな気持ちで私を育てたのだろうか?と考えさせられた。感謝しないといけない。また、私が父親になったとするとちゃんとした関係(?)を築けるのだろうか。それはまだ想像できない。あと一雄の妻である美代子の行動は、理性や理論では言い表せられない、何とも言えない欲求なのだろうか。

富士登山について

こんばんは。

今週は今年の夏に登った富士山について書こうと思います。少し前のことなのですが、この内容で書きたかったので、書かしてもらいます!

一度は登ってみたかった日本最高峰へついに行ってまいりました\(^o^)/一言でいうと「素晴らしかった」です。ほんとに1度は登る価値があります。遠景も綺麗ですが、山頂から見る景色も絶景ですし、登っている途中もとても綺麗です!!

5合目から登り始めたのですが、当日は雨。しかも結構降っていて合羽等をフル装備にして登山を開始。しかし、7合目あたりで雲を抜けると眼下には緑の広がる景色が!雨が降った影響で虹も見えたり♪8合目あたりからは空気が薄くなり、疲れが出る人もいましたが、山小屋で仮眠をとって、山頂を目指します。朝の2時半に山小屋を出発し登ること2時間、ついに山頂に到着(^-^)日の出は5時前なので小休憩。まぁこれがかなり寒いです…ですが、日の出の光景は素晴らしかった!これは想像以上でしたね。山頂では天候に恵まれました!なかなか言葉では伝えきれないので、登ったことない人は是非1度は登ってみることをお勧めします!ご来光を見た後は、山頂周辺をプラプラ散策。人だらけではありますが、神社等もあり面白いです。その後は、途中に山小屋での休憩をはさみ一気に下山しました。5合目付近から雨が降ってきて、最初と終わりは雨でした(^^;)

けど、また来夏にも上りに行きたいなぁって思いました!

【ちょこっと富士山の地質について】

富士山は東側に丹沢山地、北側に御坂山地、西側に天守山地があり、それらが富士の広い裾野を縁取っている。

それらの周辺の山は新第三紀に堆積した地層からなりが、富士山自体は第四紀の玄武岩(火山)からなる。斜面に堆積しているのは軽石やスコリアである。

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【↑ 7合目あたりからみる景色】

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【↑ ご来光を待つ人たち】

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【↑ 雲の隙間からのご来光!】

 

「こんな夜更けにバナナかよ」渡辺一史

こんばんは。気が付けばもう10月ですね。今年度も半分が過ぎてしまいました(´・ω・`)新しい環境になって、「わからないこと」や「はじめてのこと」もありましたが、もう甘えたことは言ってられない時期になってきたのかもしれません。気合を入れなおさなければ!笑

さて、勝手に本の紹介No43です\(^o^)/

少し気になって手にとった一冊。進行性筋ジストロフィーを患いながらも自立生活を続ける鹿野氏とそのボランティアの日常を描いたノンフィクションである。鹿野氏本人はもちろんのこと、周りのボランティアや親交のあった人達にも取材を行い、それぞれの視点で現実が描かれている。
【構成】
順番は異なるが書かれていることは大きくわけると以下のようになる。「鹿野氏の生い立ち」「ボランティアの視点(これは鹿野氏についてのみにならず、障がい者の置かれている現状や、若者の悩みまで多種多様)」「障がい者の自立に向けた取り組み」「プロローグ」となっている。ただ、よくある綺麗ごとを並べた本ではない。結婚と離婚の話や失恋の話、ボランティアが辞める話、人と人とが関わりあう葛藤、そしてプロローグはハッピーエンドではない。また、介助の記録を綴った「介助ノート」を参考にそれぞれの時期の出来事や心の変化が描かれている。
【感想】
素直に面白かった。多くの人の視点から描かれており、ドラマを見ているようであった。鹿野氏は一見、わがままなようにも見えるが、人を惹きつける魅力を持っているのだろう。それは、素の自分を出して人と付き合える人の独特な魅力だと思った。自分の思ったことは曲げないが、人情に厚く、不器用(というか障がいをもっている)で、憎めないキャラクターであり、今どきはそういう人が少なくなったから、より良さが引き立っている気がする。私自身もそういうキャラクターには憧れるが、簡単に成れるわけではない。
本書を読んで、人が生きるという意味を再度考えさせられる。「生きている意味」ってカッコいい言葉ではあるが、日常では深く考えないし、考える必要もないんじゃないかとさえ思う時がある。ただ、自分の生きている時間は有限であり、後悔しないように考えなかればならない。
最後に本書の中で気になったところを1つ。ケア付き住宅の建設に奔走していたいちご会(障がい者の運営する福祉団体)のメンバーが言った言葉である。「夢みるだけで、たやすく夢が手に入るのなら運動はいらない」この言葉の意味は深い。

2016三原・白竜湖トレイルランレース

こんばんは.今日は久しぶりにいい天気でしたね.てか,暑い!こんか寒暖を繰り返しながら秋になっていくんだなと思った今日この頃でした.

 

さて,今回は先日に初挑戦してトレイルについて書きたいと思います(^-^)転勤してからあまり真面目に走っていないのですが,やっぱ時々はレースを走りたくなります.というわけで今回は「2016三原・白竜湖トレイルランレース」の20㎞に参加しました.冒頭にも書きましたが,初トレイルということで,持ち物の準備にかなりアタフタしました。。。笑

しかも,レース前日に広島は警報が出るくらいの大雨が降り,当日も小雨がパラつく生憎の天気に.スタートが1時間遅くなったものの大会は開催されることになりましたが,ぬかるんだ山道はほんとうに凄い( ;;) 走れたもんじゃない!!笑 斜面は滑って登れないし,走路は水たまりだれけだし,下り斜面は止まりません.まぁこれがトレイルなんだろうけど,なかなか凄かった.斜面を上り下りするときに踏ん張るので,ふくらはぎに負担がかかり,練習不足の影響もあって,後半はかなりしんどかった.というか斜面は歩いていた(^^;)走り終わった感想は,「本当にトレイルしんどいわ!笑」って感じでした.履いていた靴は茶色に染まってしまいました.ただ,今回は天候に少し恵まれなかったので,本当はもう少し楽しく(?)走れるのかも.途中に3か所のエイドでは,飲み物&食べ物が振舞われて,エネルギーを補充できます!大会自体は,アットホームな感じでとてもよかったです.道に迷うとかも全然なかったですし(・ω・)

とりあえず,次回参加するときには,もっとアップダウンの練習をしないと走り切れないことを痛感したので,頑張ろっかなって思います!(次のトレイルはいつ走るか未定だけどね…)

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〈↑ スタート・ゴール地点の様子〉

「層序と年代」日本地質学会編

こんばんは.ご無沙汰しております.ちょっと日記の更新が滞り気味で申し訳ありません(>_<)

秋雨前線の影響で,雨の日が続きましたが,久しぶりに今日は晴れましたね♪ せっかくの晴れの日ということで,外出してドタバタとあっという間の1日でした!

さて,勝手に本の紹介No42です.

フィールドジオロジーシリーズNo3.地質層序の決め方と,地質年代について述べられている.
【概要】
「概説編」では,層序を決める原理や手法が紹介されており,「実践編」では,岩相層序・生層序・古地磁気層序・地質年代学のそれぞれの資料採取や試験方法が記載されている.
【感想】
層序学の基本は露頭観察による岩相層序である.その中で基本となる考え方(法則)は「地層累重の法則(地層は上方ほど新しい)」と「初源水平の法則(水成の堆積層は本来水平に堆積する)」の2つである.また,生層序は放散虫などの微化石を用いて年代を決定する.古地磁気層序は地磁気の逆転(数万年から地数十万年に一度)を利用している.地質年代学は原子の放射壊変を用いて年代を決定する手法で,アルゴン‐カリウム年代(数十万年~数十億年),炭素同位体比年代(数千年)が有名である.
あと,下記は重要な語句なのでメモとして!!
級化構造:混濁流による堆積物で,基底から上方へ粒度が漸移的に小さくなる成層構造.
ノンコンフォミティー:成岩などを非変成の堆積岩が覆う構造で,境界付近では下位の風化物(花崗岩ではマサ)が存在する.
パラコンフォミティー:上下の地層に構造上の違いがなく,境界面も上下の層理面に平行な不整合のこと.両層の不連続は年代の違いによってのみ確認される.

「ニングル」倉本聰

こんばんは.プロ野球の話ですが,ついに広島カープの優勝へのマジックが「4」となりましたね\(^o^)/私,広島ファンなんです!!広島ファンになって約10年になりますが,この歓喜の時がくるとは!!まだ優勝が決まったわけではありませんが,その時が来るのを心待ちにしています(^^♪

さて,勝手に本の紹介No41です!

人に勧められて手に取った一冊.ニングルという小人の話を通して,環境破壊への警鐘を鳴らしている.著者とニングルとのやり取りがあるなど,リアリティがあり面白い.
【ストーリー】
北海道富良野と東部に位置する原生林に住む小人「ニングル」に関する話.ニングルに会った青年チャバからその存在を著者は知らされる.ニングルに興味を持った著者は,村が開拓されるころにニングルと人間の繋がりがあったことを知る.そんな中,山に精通する山おじからとあるニングルの恋話を持ち出される…それが違った問題を引き起こすことになる.
【感想】
話は面白いが,どちらかというと子ども向けの書物だと思う.
本書のテーマは大きく2つあると思った.1つは人間の環境破壊に関してである.人とニングルの関係と同じく,人と森(自然)の関係を荒んでいく過程が描かれている.長い年月はかけて築きあげた自然を,あっとう今に人間は破壊する.しかも,必要に迫られてというよりは,利益をあげるため,自分の懐を温めるために.本書内で人間に牙をむく自然は,現実的な問題として考えるべきである.
2つ目は,何度も書かれている「知らん権利」である.この言葉自体が著者が作ったものと思われるが,とても興味深い.私にも知的欲求がある,知らないより知った方がよいと考えいる.しかし,現実には知らない方が良いことたくさんあるし,現代は知る価値のない情報が溢れている.そういう考え方もあるのかなっと思う.ただ,個人的には社会で生きているためには.情報をシャットダウンするのではなく,取捨選択することが重要だと感じる.

 

「土の文明史」デイビット・モントゴメリー(片岡夏実訳)

こんばんは.週末はさえない天気でしたね(´・ω・`)涼しいのは有り難いですが,月曜にもまた台風がやってくるとか…8月ですでに4つ目になりそうです.このままだと2004年の10個を超えるかもしれませんね.被害&災害が少なくありますように!

さて勝手に本の紹介No40です.

読んでみたいと思っていて手に取った一冊。人間の文明と土(特に土壌)の関係に焦点を当てて,歴史を紐解いている.後半の現代は面白いが,前半の古代は冗長な印象があった.
【構成】
第1,2章では,土に関わる一般的なことが書かれている.第3章から文明と土の関係が述べられており,四大文明(第3章)からギリシャ(第4章),中世ヨーロッパ(第5章),アメリカ(第6,7章)の順となっている.人口増加により耕作地を増やすことで,土の浸食起こり,耕作地が消耗する.このサイクルが歴史上何度も起こっていることがわかる.また,その対処法は,それぞれの置かれた状況によって違い,文明の運命を変わってくる.
第8章は近代の農業技術について,第9章はマンガイア島とティコビア島という環境のよく似た2つの島の歴史を比較し,その運命を分けたものは何かを推定している.第10章は今後の世界のあるべき姿を示すとともに,人口の増加による農地拡大が土の消耗を速めていることに警鐘を鳴らしている.
【感想】
土は消耗品であり,長い時間をかけて自然が作り出した物を,今の文明は急速なスピードで消耗している.これは事実だと思う.だが,世界の人口は増加し,資本主義社会で利益を出すためには,集約的な農業(土を疲弊させる)を行わざるおえない.この本は,問題定義はされているが,具体的な解決方法は書かれていない.もちろんそんな簡単に答えがでる問題ではないと思う.土に関わらず,森林,水,動物などの自然環境をどのように守るのか?利益と相反する部分は,世界の課題だと思う.