三浦半島城ケ島の地形・地質について
こんばんは。
今回は、私の趣味である地形・地質について紹介したいと思います。
行ったり、気になった場所を時々紹介がてら、勝手に所見を述べていいきます( ̄▽ ̄)
わかりやすく、正確にを心掛けますが、
解釈を間違っている箇所があれば、ご指摘いただければ幸いです。
第1回目は神奈川県の南東部に位置する三浦半島城ケ島についてです!
城ケ島は首都圏からアクセスもよく、露頭(岩が見えるところ)も多いため、人気の地質観察スポットです。城ケ島で見られる特徴的な構造を少し紹介します。
○地質全般について
三浦半島は北米プレートの上にあり、4つのプレートが接触する地点に近くに位置する。城ヶ島の地層は、新第三紀中新世の三崎層と初声層であり、地質はスコリア質砂岩や凝灰岩からなる。
○断層構造
断層構造と聞くと、地震を起こす活断層を思い浮かべる人が多いが、小さな断層(地層が切れている状態)はいろんな場所で見ることができる。
○級化構造
普通の海底では大きな粒子のものが早く堆積するので、1つの層の中で下部は粗粒、上部は細粒といった構造となる。その堆積構造によって地層自体の上下を判断することができる。
○地層の模様
・火炎構造は、加重痕とも言い、上にのる地層の過重によって下層が沈みこむことによって形成される。
・リップルマークは、水の流れによって形成される層上面の構造である。地層の上下関係を把握する時に目安となる。
・生物痕は、生物の活動によって地層にできた微小地形である。生物活動によって出来た穴などに上層の地層が堆積して形成される。堆積した地質によって侵食速度が違うため、生物痕のみが見られることもある。
○褶曲構造
褶曲とは層状の岩石の波状変形のことであるであり、一連の地層がときれずに繋がったまま曲がっている地質構造である。上層が閉じていく状態の褶曲(山型)を背斜,下側に閉じていく状態の褶曲(谷型)を向斜という。
○デュープレックス構造
デュープレックス構造は、地層が力を受け逆断層が重なり合って瓦のような構造になったものである。デュープレックス構造の成因としては、付加体がプレートに付くときに力が作用して出来る場合や、海底地すべりによって出来たと考えられている。
もし三浦半島城ケ島へ行く機会があれば、観察してみてください!